オンラインフィリピン留学で英語を学ぶ-Curious World Academy

03-6774-6670

受付時間9:00-18:00(土・日・祝日を除く)

日本人が英語を話せるようにならない6つの理由

日本では中学から大学まで、10年間にわたって英語を学びますが、それでもほとんどの人が簡単な英会話すらできません。その理由として、日本では文法を中心とした、英語教育を行っていることが挙げられます。だから読み書きはできても、英会話はできないのです。しかし、日本人が英語が上達しないのは、それだけが理由ではなさそうです。日本人が、英語を話せるようにならない理由とは何なのか、探ってみましょう。

日本人が英語を話せない理由

英会話が得意な日本人はほとんどいませんが、それはどうしてなのでしょうか。

理由① そもそも英会話の必要がない

フィリピン人は英語が堪能ですが、その理由の1つとして、英語が公用語であることが挙げられます。また、フィリピンの街中を歩くと、看板も広告もほとんどが英語で書かれています。つまり、フィリピンでは英語ができないと生活に困るのです。

だから、英語を覚えなければならないという環境にあります。フィリピンでは、英語は生活するのに必須のツールなので、覚えざるを得ないのです。そんな環境だから、英語を身につけることができるのでしょう。

これに対して、日本では英語ができなくても生活に困ることはありません。日本では、生活するのに英語が必要ではないから、身につかないのです。

理由② 文法と読み書き中心の英語だから

日本で習う英語は、文法中心で読み書きを主体としています。中学や高校、大学の試験もほとんどが読み書きの問題ばかりで、リスニングやスピーキングはほとんどありません。文法と読み書きしかしていなければ、英会話ができないのは当たり前です。日本人が英会話ができないのは、日本の英語教育に問題があると言えるでしょう。

理由③ リスニングも受け身だから

日本でも、ある程度英語のリスニング教育を取り入れています。しかし、多くの場合日本のリスニングは、質問に答えるためのリスニングで、いわば受け身のリスニングしか受けていないので、自分からアプローチする英会話ができないのです。実際の英会話では、質問に答えるばかりでは会話が成立しないので、こちらからも積極的に発言しなければなりません。しかし、受け身のリスニングしか身についていないと、いざ英語を話すという場面になっても、スムーズに英語が出てこないのです。

理由④ 英語にコンプレックスがある

日本人はどことなく、アメリカ人をはじめとする外国人にコンプレックスを持っています。それが英語に対するコンプレックスともなり、英語学習を妨げているのです。英語にコンプレックスがあるから、多くの日本人は英語を話せないことに引け目を感じており、そのことがさらに英語を学びにくくしています。

理由⑤ 間違えることを恐れている

日本人が英語をしゃべる場合、文法も発音も正しくなければならないと思い込んでいます。つまり、間違えることを恐れているのです。そのため、しゃべることが億劫になり、結果として英語の上達を自分で妨げています。

英会話に限らず、スポーツでも何でも、最初からうまくできるはずはありません。しかし、スポーツの場合は失敗しても何とも思わないのに、どういうわけか英会話の場合は、極度に失敗を恐れる傾向があります。これが、英会話の上達を妨げる原因の1つになっているのは、間違いありません。

理由⑥ 英語を特別なものと考えすぎている

フィリピンには英語を流暢に話せる人が多いのですが、それはフィリピンに英語が浸透しているからで、フィリピン人が素直に英語を受け入れたからこそ、浸透したとも言えるのです。それは、かつてフィリピンが50年近くもの長い間、植民地としてアメリカの統治下にあったことが大きな理由となっています。英語圏の国であるアメリカに50年近くも統治されれば、何から何まで英語漬けになってしまいます。

当然、英語ができなければ生活にも困る状況ですから、否応なく英語を使うことになります。つまり、フィリピンでは半ば強制的に、生活の中に英語が持ち込まれたのです。最初は抵抗感があっても、10年たち20年たつと、その環境に慣れていくでしょう。

このように、フィリピンの場合はなし崩し的に英語が入ってきたので、英語を受け入れざるを得なかったのです。幸か不幸か、日本ではこのような状況はなかったので、英語は身近なものでも生活に必須のものでもありませんでした。だから、日本人には英語を特別なものと思う気持ちがあるのです。

特別なものと思うから、英語に対して身構えるのです。日常的に英語が生活の中にあったフィリピンと、そうではなかった日本との差がここに出ています。

まだある日本人の英語力を阻む問題

日本人の英会話が上達しない理由は、これだけではありません。日本語の中のカタカナ言葉と和製英語も、日本人の英語の上達を阻んでいます。日本語には漢字とかな、カタカナという3つの文字が使われています。1つの言語で3種類の文字を使うのは非常に珍しく、外国人が日本語を覚えるのを困難にしています。

カタカナは外国語を表現するのに適しているので、日本では外国語の多くがカタカナで書かれています。たとえば、「Television」はテレビ、「Air-Conditioner」はエアコンといった具合です。この2つの例でわかるように、なぜか外国語をカタカナで表す場合は、省略して表記されることが多いのです。

日本人は普段の生活の中で、このような省略した形の外国語に囲まれているので、いざ英語で話そうとしたときに、カタカナ言葉を正しい英語で何と言うのかわからないことがあります。また、カタカナ以上に問題なのが、和製英語の存在です。和製英語とは、一見英語のように聞こえますが、日本でしか通じない日本生まれの英単語のことです。

たとえば、文房具のホッチキスは英語では「Stapler」といいます。テレビゲームは「Video Game」が正しく、野球のナイターは「Night game」というのが正解です。このように、英語っぽい和製英語が多いのも、日本人の英会話の上達を困難にしています。

さらに困ったことに、本来の英語の意味を無視して、違った意味の日本語として使っている例もあります。たとえば、英語で「Manshon」といえば部屋数が20~30もあるような大豪邸を意味しますが、日本語では「2LDKのマンション」とか「ワンルームマンション」などという、元の意味をまったく無視した使い方をしています。

また、「Naive」というのは「単純」とか「鈍感」といった意味で使われる言葉ですが、日本語でナイーブというと、「繊細な」といった全く違った意味になってしまいます。これと同様に、テレビでよく使われる言葉にも間違いが多いようです。たとえば、タレント「talent」はもともと「才能」という意味なので、日本語でいうタレントとはまったく違います。

同じように、セレブは「Celebrity」というのが正しく、日本語では略されている上に、本来は「有名人」という意味の言葉で、日本で使われているような「富裕層」という意味はありません。このような、元の意味と異なる英単語が氾濫していることも、日本人の英語の上達を妨げる原因となっています。

まとめ

日本人が英語を話せないのは、そもそも英会話の必要がない環境にいることが原因です。また、日本の英語は文法と読み書き中心の英語であることも、英会話が上達しない原因になっています。さらに、英語にコンプレックスがあり、間違えることを恐れているのも、英会話の上達を妨げています。これに加え、日本では英語が生活の中に溶け込んでいないため、英語になじみがなく特別なものと考えていることも、上達を阻む原因として挙げられるでしょう。また、カタカナ言葉や和製英語などがあって紛らわしいのも、英会話の上達を妨げる要因となっています。