出先で使えるお勧めの翻訳アプリ5選
近年、翻訳技術が目覚ましい進歩を遂げています。しかも、その翻訳技術のアプリを、スマホやタブレットにインストールして、どこでも使えるようになりました。ところで、この翻訳アプリ、どれくらい正確に翻訳できるのでしょうか。ここでは、翻訳アプリを選ぶ際のポイントと、お勧めの翻訳アプリも併せてご紹介しましょう。
翻訳アプリとは
翻訳アプリは、スマホやタブレットにインストールして、持ち運ぶことができます。翻訳したいときは、スマホなどのマイクに向かって話すだけで、翻訳された音声が流れます。また、文章や看板など、わからない文字をコピーしたり写真に撮れば、すぐ日本語に直してくれるので、海外旅行に持っていくと便利です。
では、翻訳アプリは、どれくらい正確に翻訳できるのでしょうか。翻訳アプリの性能はかなり高く、スラングが多い文章は正確に訳せませんが、普通の文章ならほぼ正確に日本語に翻訳することができます。
翻訳アプリを選ぶポイント
翻訳アプリを選ぶには、以下のポイントをチェックしましょう。
対応できる言語
翻訳アプリの対応言語は、多いもので100程度あり、少ないアプリでも30くらいの言語に対応しています。ほとんどの言語を網羅できるので、実用上問題ありませんが、一応使いたい言語が含まれているか、チェックしておきましょう。
これらのアプリとは別に、ある特定の言語に特化した翻訳アプリもあります。多くの言語に対応していないのは不便ですが、そのかわり手書き文字なども、正確に読み取って翻訳することができます。
利用目的に合わせて選ぶ
ひと口に翻訳といっても、その利用目的は海外旅行、英会話、ビジネスなどさまざまです。そこで、頻度の多い利用シーンによって、翻訳アプリを選びましょう。たとえば、海外にある店の看板や、レストランのメニューなどを翻訳したいなら、カメラ機能のついた翻訳アプリが必要です。
海外で、ホテルのフロントに何か頼んだり、タクシーを利用するなど、会話の翻訳が必要なら、音声翻訳機能つきのアプリにしましょう。このアプリは、相手が話した内容を翻訳して、文章で表示してくれるので便利です。
また、翻訳結果を音声で再生できれば、さらに使いやすくなります。音声でやり取りできれば、こちらの言葉を翻訳した音声を聞いてもらうことによって、ダイレクトにコミュニケーションが取れます。
このほか、メールを翻訳したいなら、テキストを翻訳するアプリを使うのがおすすめです。テキストをコピーして、貼り付ければ翻訳できるので、非常に簡単です。
また、この機能を使うことによって、海外の文章をメールと同じように翻訳できます。ただし、長文の場合は正確さに欠けるので、注意が必要です。
オフライン利用が可能か
ネットが利用できない環境で、翻訳したい場合もあります。そこで、オフラインでも利用できるか確認しておきましょう。オフラインでも使えるアプリなら、電波が届かない地下でも安心して利用できます。
ただし、オフラインで利用する場合は、事前にデータのダウンロードが必要です。また、オフラインでの翻訳は、オンラインより精度が落ちるので、なるべくオンライン環境で使うのが望ましいでしょう。
対応OSを確認する
スマホには、iPhoneとAndroidがあるので、それぞれのOSに対応した翻訳アプリを使いましょう。ただし、翻訳アプリの大部分が両方のOSに対応しているので、どのアプリを使っても事実上問題はありません。
お勧めの翻訳アプリ
では次に、実用性の高いお勧めの翻訳アプリを、5つご紹介しましょう。どのアプリも多彩な機能を持ち、精度の高い翻訳ができるので、選ぶのに苦労するかもしれません。
Google 翻訳
Googleから出ている、108もの言語に対応した翻訳アプリです。翻訳したフレーズを保存することができ、必要に応じて使えるので便利です。オフラインでも使えるので、地下など電波の届かない場所でも使えます。ただし、オフラインで翻訳できるのは59言語だけなので、その中に必要な言語が含まれているか、確認しておきましょう。
カメラを使ったリアルタイム翻訳ができるので、看板などを連続して翻訳したいときなどに重宝します。また、手書き文字も翻訳できるので、いろんな翻訳方法が必要な人におすすめです。
相手が話す言葉を、リアルタイムに翻訳する機能もありますが、この機能に対応する言語は9つのみです。まるで通訳がいるような便利な機能ですが、対応言語が限られているので、必要な言語が含まれているか確認しておく必要があります。
Papago
NAVERから出ている、13の言語に対応した翻訳アプリです。テキストや音声を、リアルタイムに翻訳できる機能があるので、実用的なアプリと言えるでしょう。
また、指で書いた手書き文字も翻訳できる上に、オフラインでも使用可能です。さらに、URLを入力するだけで、海外サイトを翻訳できる機能もあります。
画像翻訳は、写真を撮るだけで文字を翻訳して表示します。音声翻訳機能を使って、マイクに向かって話すと、リアルタイムで翻訳した音声が流れるので、マンツーマンで外国人と話す機会に役立ちます。
搭載されている辞書は、翻訳された結果以外に、単語の別の意味も調べられるのでかなり高機能です。対応言語は少ないながら、機能が充実しているので、翻訳したい言語が対応言語の中にあれば、ぜひ使いたいアプリです。
今すぐ翻訳
Wzp Solutions Ldaから出ている翻訳アプリです。110の言語に対応しており、iPhoneだけでなく、Mac・iPad・Apple Watchでも使用可能です。Apple製品を多く使っている人で、アプリを連携したい場合に便利に使えます。今すぐ翻訳は、外国人と話したり、海外旅行の際に役立つので、持っておきたいアプリの1つです。
ダークモード機能を使えば、まぶしい光から目を守り、バッテリーも節約できます。翻訳アプリは、基本的に屋外で使うので、バッテリー節約機能は重要です。
有料版と無料版があり、無料版には若干の機能制限がありますが、それでも十分な実用性があります。
Microsoft Translator
Microsoftから出た翻訳アプリです。70以上の言語に対応しており、テキスト、音声、会話、写真を使って翻訳できます。画面分割モードを使うと、最大100人までの音声や、テキストなどを複数言語に翻訳可能です。
また、会話で役立つ実用的なフレーズ集や、発音ガイドもついています。このアプリは、複数の国の人たちが集まる場合に、便利に使える翻訳アプリです。オフラインで使うことを前提としているので、ネット環境がなくても利用できます。
マイクやキーボードから、1つの単語を追加するたびに、多くの言語で表示されるので、単語を覚えられることから、外国語を学習するツールとしても使えます。また、翻訳したフレーズを音声で再生して、発音の勉強をするのにも利用できます。
このように、翻訳アプリ本来の使い方以外に、外国語学習のツールとしても役立つアプリです。
U-Dictionary
香港のYoudaoから出ている翻訳アプリです。テキスト翻訳なら、108の言語の中から、2つの言語を選んで翻訳することができます。カメラ機能を使った翻訳は、写真を撮るだけで77の言語に翻訳できます。音声翻訳は、33の言語に翻訳可能です。
また、翻訳アプリの機能とは違いますが、英文を入力したりコピペすれば、文法チェックにも応用できます。つまり、自分が書いた英文が文法的に正しいか、チェックできる機能がついているのです。
音声翻訳では、イギリスとアメリカのネイティブの発音を聞くことができるので、英語のヒアリング力養成にも役立ちます。
まとめ
翻訳アプリには多くの種類があり、そのほとんどが数十から100以上の言語に翻訳可能です。テキストや音声翻訳、写真から翻訳するなど、翻訳方法も多彩です。
海外旅行や外国人と会う場合は、翻訳アプリがあれば心配ないという、ひと昔前までは夢物語であったことが、今では現実となっています。