オンライン英会話は担任制がおすすめの理由
近年、子供に英会話を習わせる人が増えています。英会話を学習するにはいくつかの方法がありますが、最近ではオンラインによる英会話学習が増えています。オンライン英会話には、グループレッスンやマンツーマンレッスンのほか、担任制というシステムもあります。オンライン英会話で担任制というのは、どんなレッスン形態なのでしょうか。担任制のメリットとは何か、オンライン英会話は担任制がおすすめの理由についても、検証してみましょう。
オンライン英会話の担任制とは
通常のオンライン英会話では、空いている講師の中から、適当な講師を選んで予約して受講します。しかし、担任制の場合は、いつも同じ時間に同じ講師からレッスンを受けます。担任制には、大きく分けて5つのメリットがあるので、1つずつ見ていきましょう。
自分の英語のレベルに合ったレッスンを受けられる
英会話のレッスンを受ける目的は、人によって違います。日常会話レベルの英会話を学びたい人もいれば、ビジネスに活用できる英会話を身につけたい人や、TOEFLなどの資格対策で英会話を学習する人もいます。このように、英会話を学びたい動機や身につけたい英会話のレベルもさまざまなのに、通常のレッスン形態では、それぞれの英語を学ぶ理由まで考えてレッスンしてくれません。これでは、本当にその人のためになる英会話が、身につくはずがないのです。その点、担任制ならマンツーマンで受講しながら、英会話を学びたい理由やレベルもわかってもらえるので、効率よく必要なレベルの英会話力を身につけることができます。
前に受講したレッスンと重複しない
通常のオンライン英会話では、毎回違う講師の授業を受けることが多いものです。この場合は、前に受講したのと同じレッスンをまた受けることもあります。生徒は1レッスンごとにお金を払っているので、重複してしまうとお金と時間が無駄になってしまいます。同じレッスンを繰り返し受講すると、脳に定着しやすいので必ずしも無駄とは言えませんが、それでも重複するのは困りものです。しかし、担任制ならマンツーマンですから、前の授業内容を覚えているので、レッスンが重複することはありません。もし重複した場合は、「前に習いました」と言って別のレッスンに変えてもらうこともできます。
常に同じ講師なので信頼関係が築ける
いつも同じ講師からマンツーマンの授業を受けていると、信頼関係ができていきます。講師の人柄もわかってきて、こちらのことも講師に知ってもらえるので、信頼関係ができれば、その後のレッスンはさらにスムーズになるでしょう。毎回空いている講師を選んで受講していると、いつまでたっても信頼関係は築けないので、表面的なレッスンしか受けられないことが多いものです。その点、信頼できる講師であれば、安心して受講することができます。担任制の場合は、講師から見ると生徒の癖や弱点などがよくわかるので、生徒に一番合う形でレッスンすることができます。
毎回予約する手間が不要
担任制では、1週間のスケジュールが決まっていることが多いので、通常の受講のように毎回予約する必要がありません。予約が必要だと、うっかり予約し忘れると受講できなくなりますが、担任制ならそういったことはないので安心です。予約を取る作業を、負担に感じる人は案外多いようなので、担任制のほうが気軽に受けられます。
自己紹介が不要
通常のレッスンと違って、担任制ならお互いにわかっているので、毎回授業の初めに行う自己紹介が省略できます。お金を払って受講しているのですから、毎回授業の初めに数分間、自己紹介で取られてしまうのはもったいないことです。少しの時間も無駄にしないで、受講したい人には担任制がおすすめです。担任制は、同じ講師から長期間レッスンを受けたい人や、毎回多くの講師の中から選ぶのが面倒な人、人見知りしやすく初対面だと緊張する人、自分のことをよく知っている講師から学びたい人などに適しています。
常に講師が変わるレッスン形態は、社交的な人の場合はメリットがあるかもしれません。しかし、あまり人と接するのが好きではない人にとっては、ストレス以外の何物でもないでしょう。オンライン英会話の目的は英会話を上達させることですから、英会話以外のことに気を取られることなく、取り組みたい人も多いはずです。また、人によっては知らない外国人に威圧感を感じる人もいるので、常に講師が変わるシステムが合わない人がいるのも事実です。
講師に対して違和感や嫌悪感を抱いてしまうと、英会話学習そのものが嫌になってしまうので、この問題は意外に重要です。円滑に英会話を学習し、上達していくためには、担任制のほうがメリットがあります。いつも同じ講師が画面の向こうにいる安心感は、長く英会話学習を続けるためには大切なことです。
担任制にはデメリットもある
メリットの多い担任制にも、少しだけデメリットがあります。いつも同じ講師だと、刺激がなく緊張感を持てないため、学習効率が落ちるおそれがあります。いわゆる、「ナアナアの関係」になりやすいということです。レッスン中は、ある程度の緊張感があったほうが集中できるので、担任制の場合はこの点がちょっとマイナスになります。講師に慣れてしまって「だれてきた」と感じたら、講師を変えることも検討しましょう。
ちなみに、オンラインスクールの中には、担任制といいながら、複数の講師を選べるところもあります。もちろん、講師を変更するのも自由なので、状況に応じて講師を変えることも考えましょう。また、通常のレッスンは多くの講師に接しますから、いろんな経歴を持つ講師から、さまざまな話を聞けるのもネイティブと会話する楽しみの1つです。しかし、担任制では講師が限定されるので、多くの講師からいろんなことを吸収できないのも、担任制のデメリットと言えるでしょう。
しかし、上記のようにオンラインスクールの中には担任制でありながら、複数の講師を選べるところもあります。いろんな講師の話を聞きたければ、複数担任制を導入しているスクールを選択するといいでしょう。英会話学習は、「来年から海外で暮らす」といった英会話を覚えざるを得ない事情がない限り、少しでも嫌なことがあると、そこで辞めてしまいたくなるものです。いわゆる「モチベーションが下がる」ということなのですが、英語に対して少しでも嫌悪感やストレスを感じると、たちまちやる気をなくしてしまいます。
英語に嫌悪感やストレスを感じる原因はさまざまですが、頻繁に講師が変わることにストレスを感じるのであれば、担任制を選ぶことによって解決できます。英会話は、一朝一夕に覚えられるものではありません。英会話を上達させるには、それなりに時間もかかるでしょう。そのためには、「英語が嫌になったり、英語を負担に感じない工夫」をすることが大切です。担任制を選ぶことで、英語にストレスを感じなくなる人がいるのは事実なので、オンライン英会話スクールを選ぶ際に、担任制を視野に入れて検討してみるといいでしょう。
まとめ
オンライン英会話の担任制とは、毎回同じ時間に同じ講師にレッスンを受けることを指します。通常のレッスンでは、頻繁に講師が変わりますが、担任制の場合はいつも同じ講師に教わります。担任制では、気心の知れた担任講師とマンツーマンで授業を受けられるので、ストレスなく英会話のレッスンが進められるでしょう。ただし、担任制だと多くの講師から、さまざまな体験談を聞けるチャンスを逃すというデメリットもあります。